キャブレター改 1−A |
GSX1000Sカタナに、負圧キャブレター(BST40SS) 実際に♪ いよいよ開始♪ |
んな訳で、今までは自分の段取りの悪さや仕様の変更など、ことごとく「遠回り....(泣)」をしたので、できるだけ分かりやすく書き直します。 さて、遡れば2000年に装着しセッティング初めての超初心者だったので、メチャメチャな判断もしてるし、頻繁に仕様変更もしています。マフラーも変更してるし、はなっからハイスロだし、おまけに途中もっとハイスロにしてるし、、、、、(オオバカ野郎です)、なんといっても、ステージ1&エンジンOH。これで大きく変わりました。おまけに1000カタナなんて乗ってる人少ないし... 結局、エンジンの仕様も人それぞれだし、マフラーもイグナイターもイグニッションコイルやプラグコードなど、結局セッティングは「オーダーメイド」なんですよねぇ。 |
取付け |
さて取付けですが、カタナのノーマルにしてもSR以降はスロットルの引きと戻しの2本です。それまでは1本。GSX−R系も同じように、負圧は750も1100も油冷は1本。水冷は2本です。でGSFは2本で、大方92年当たりに2本になったのでしょう。 で、カタナ用だと少し長く遊びが多くなります、GSX−R用にすると遊びは適正にできますが長さが短いです。BSTにはセカンドクリーナー(キャブ上方中央部)がありますが、つけてもつけなくてもいいでしょう。どっちも試しましたが、私は違いは分かりませんでした。 |
私の実践 |
純正キャブはエアクリーナー仕様となっている為、流用の場合はエアクリーナーからパワーフィルター等にする場合は殆どが、「吹け上がらない、もしくはスムーズに吹けない」になります。 でも、逆もあります。うちの750なんかは、もともと750のエアクリーナー仕様のキャブでありながらも、また排気量も上がるにもかかわらずPS、PJ、JN段数とMJ以外の全てにおいて「濃過ぎて走らない」という例外もあるので注意です。 998は前者で、PJも上げて段数も下げに下げMJも上げましたがセッティングは出ませんでした。 原因はJN(ジェットニードル)が長く、太い為に、段数を下げても綺麗に吹け上がらずたいそう難儀しました。(苦笑) 結果として、薄過ぎる中開度域を補う為に低開度であるPJ&PS戻しと、高開度であるMJを上げて濃く調整せざるを得ない結果でした。というよりも、ニードルが合っていない。という認識が無かった為、悪い方向へと猛進していました、、、、、 でも、この方法だとどう考えてもバランスが合わないのです。中速域が吹けないのを、PJ&PS戻しと、MJで補う訳ですから。中開度を良くしようとセッティングを進めると、低開度のアイドリングや開け始めでは濃過ぎとなり、半開〜全開でも濃過ぎとなるのです。そりゃあもう泥沼、、、、、、なかなか抜け出せませんでした、、、、とほほ この悪いセッティングの結果、ダイノマシン乗っけたら真っ黒黒スケ黒煙吹きまくりです..... <結果> PS:2回転 1/4戻し PJ:42.5 NJ:P−2(GSX−R1100M用) JN:段数4(GSX−R1100M用) スプリング:GSX−R1100M用 MJ:150 MAX POWER 88.5ps/7800rpm (DYNORUN.0024R 02/06/02計測) でした。黒煙は吹いていましたが、後輪7800rpmでこのパワーだと、20年物SZのきちゃないマシンにしては結構出てますね♪ で黒煙の原因はMJではなく、PJ&PS戻しが原因ですね。A/F計が壊れていたのが非常に残念です。また、線が上下に大きく、波をうっているのは、負圧キャブをノーマルエアクリーナーからパワーフィルターにした場合、スプリングが硬い為にスロットルバルブが上下に踊ってしまうからだそうです。 で、黒煙吹かずにプラグの電極にカーボンかぶらなくなるまで、ガンガンMJ、PS戻しを薄くしていきました。そうするとどんどんJNが薄い分走らなくなっていきました、、、、、 この時点のセッティングは、PS:1回転戻し PJ:42.5 NJ:P−2(GSX−R1100M用) JN:段数5(GSX−R1100M用) スプリング:GSX−R1100M用 MJ:120です。 PS戻しは実際に回転の上がるところで適正なのですが、それでやるとプラグ外周部分の焼けはカーボンが溜まる気がするので、各部変更後適正よりも薄めにしてます。また、PS戻しは頻繁に変更するし、一緒に考え出すとややこしいので以下では省きます。 |
セッティングの要 JNの変更 |
JNをGSX−R750のBST38の物に変更します。このニードルは1100M用より短く、テーパーもきついです。このニードルの3段目で1100の物の5段目に相当します。 上の仕様でテーパーをきつくする考えで行くと3段目からなのですが、とりあえず1段目からスタートです。ついでにスプリングも柔らかいほうに変更します。 当然バラバラだったスロットルバルブも、三日月上の空間のある物に統一です。 まだ薄いとは思われますが、乗っての感じはかなりよくなりました〜。が、まだまだ詰める余地はあります(苦笑)いったい何回タンク外してんねん!てな、感じです。 JN:段数1(GSX−R750L用) スプリング:水冷GSX−R?用 MJ:120 |
まだまだよくなるはず〜(苦笑) |
もう、やりたかないんすけど、、、、(苦笑)広島ツーに行ってみるとやはり課題が、、、、、 @ 長い渋滞のオーバーヒート→アイドリングが薄い。 A 高速等、5速で開けていったときにスムーズに走らない→多分、段数がまだ高い。などの課題が出てきました。やはりやりだした事は最後まできっちりやりきらないと後でつけが回ってきます。(苦笑) で、実際に下のところでは現在のJNは1段目という事で、前のニードルでは3段目相当。前のニードルでは体感が一番いい段数は5段でした。 今回はニードルのテーパーがきついので、まずは3段目相当である1段目から初めたのですが、そこそこ走ったのでそこで止まってました。で、ツーから戻ってまずは段数を4段目相当の2段にしました。が、イマイチ、 次に5段目相当の3段。「ええやん♪」一気によくなりました。が、一応今の仕上がりで750が98%だったら、998はまだ96%くらいっすねぇ。で、もう一段下げてみます。で、ないけど6段目相当4段目に挑戦です。よけりゃあ終了だし、悪くてもまた3段目にしてもういいかげん終了したい...... JN:段数4(GSX−R750L用) MJ:120 てな訳で、100%めざしてまだまだいじってみましょう!(苦笑)。上のセッティングで8000rpmまで元気に回りますが、8000以降にパワーの盛り上がりがスケールダウンします。まんまエンジン特性、とも言えなくはないんですが、、、、、その辺りでパーシャルからスロットルを戻すとマフラーからバックファイヤーも出ます。普通ならMJ上げておしまいなんて思いますねぇ。 悪くないです。若干円周部分のカーボンが気になりますが、電極、碍子は奥まで白くいい焼けです。ただMJは交換が面倒ですし、ここまで来るまでのセッティングでは、MJ140から現120まで、プラグや実走で、濃い濃い状態から下げてきました。対してJNは今までで一番濃い状態でプラグは問題ないので、MJは今がベスト!と考えていいかと思います。ならどないすんねん!って事で、やはり、行き過ぎるまで踏み込んでみましょう♪ |
悪くなるまで行きましょう♪ |
(上)GSX−R1100M−5段:(中)GSX−R750L−5段:(下)車種不明:5段 段数を更に下げてより濃い方向に降ってみようかな、という事です。ちなみに上の画像は注釈どおり色々な車種のJNです。 画像では少し分かりにくいですが、上から順にどんどん細く(濃く)なります。テーパーも順にきついようです。段数や長さも全く違います。現在は最も短い中央の物です。 通常アフターマーケットのTMRやFCRだと、品番も切り上がりやテーパーも順に分かり易くなっていますが、純正ニードルは品番や刻印では理解はできません。ですので安易に変えるとセッティングが全てやり直しになってしまうので、極力変更は避けたいですね。 んな訳でMJは固定で段数を4段から、未知の段数の最下段の5段にチャレンジです。 JN:段数5(GSX−R750L用) MJ:120 ただ、走ってのフィーリングやプラグの状況から考えて、一概にMJやJNが原因ではないかもしれません。それは「スロットルバルブが上がりきっていない」とか、「スロットルバルブが上がりきってしまってる」などの可能性もあるかも知れません。 さ、走ってどうなんでしょう?こればっかりはやはり走ってみないとわかりません♪ では乞う期待♪ |
走ってみて...... |
さて、結果です。上にも書いたように「スロットルバルブが、全開までに上がりきってしまう場合」と「スロットルバルブが、全開になっても上がりきらない場合」も考えられますが、走っててどっち?なんてのは私には分かりません。(笑)なので、とりあえず深く考えずに走ってみましょう♪ とにかく、前の状態より良くなったのか?はたまた、悪くなったのか?だけに集中してみます。(笑) さあ、ぶん回しましょう♪中速域も相変わらずいい感じです♪さて、高回転ですがマフラーのバックファイヤーもかなり減りました。パワーのスケールダウンは残念ながらなくなってはいません、、、でも、今までの高回転での微振動やヒステリックな感じはかなり減り、マイルドで乗りやすくなってます♪ 走行後のプラグの状態ですが、碍子部分は奥まで白く、今回変更し濃いほうに振った段数でも、まずまず焼けています。ただ、やはり円周部分は4段の状態よりもカーボンが多めですね。これ以上段数を下げるとどうなるか?現在は最下段なので、これ以上下げる事ができません。(裏技であるカラー入れがありますが、、) 体感は少しよくなり、相変わらずの問題点は少し改善しましたが、解決ではなく焼けは少し悪化。さあ、どうするっ? |
問題点の解決?、、、、○▲#$%&※? |
5速で走ると、やはりレッドまではスムーズではなく、おそらくニードル段数とメインジェットのつながりがスムーズではないような気がします。 症状としては5速の高速域で回転が息をつく感じで、少しの間あがらなくなり、またふけ始める感じです。 よくキャブ教本には濃い場合:もたつき、加速不良で、薄い場合:息つき、失速とあります。 どうちゃうねん!って話ですね。(苦笑)でも、この言葉ってどっちにもとれると思いませんか?非常に表現の解釈に困る言葉です。 あと、別の判断方法として、タコメーターの針の動きが緩慢なら濃い、震えるようなら薄いというのもあります。これが薄いのか?濃いのか?あ“〜ん.......わからん?てな訳で、プラグが下の画像です。 左から@ABCです。 <左前回:段数4段 MJ120> <右今回:段数5段 MJ120> Bが一番分かりやすいですが、若干ではありますが段数を下げる前のプラグの状態と比べると少し濃いようです。 さんざん悩んだあげく、現状のJN段数5段から段数とMJのつながりが薄い→MJを濃くするのは違うかなぁ?という気がして、今まではニードル段数のみ変更してみましたが、今回は段数とMJのつながりが濃い→段数4段に戻し、MJを濃くしてみようと思います。つまり左の状態からMJを125番に上げてみます。 |
結果 |
さて、上の判断がまちがってんのかあってんのか、走ってみます。 やはり、中速での感じは4段のときのようにやや振動を伴った感じは、5段のマイルドな感じとは違いました。でも高回転域はというと、明らかにMJを上げた効果が出ています。5000rpm以上回していったときのパワーの出方が、750のようにモリモリ、モッコリ♪出てきます。若干、バックファイヤーも出ますが、5段、120番のときよりも上は間違いなくいいです。んな訳でプラグがこれ。 JN:段数4(GSX−R750L用) MJ:125 円周部分にカーボンがあったので、PSは若干絞ってましたが、カーボン減ってますね。いい感じです♪中心電極や碍子は良く焼けていますので、MJを上げても濃くはなかったようです。MJはも少し濃くてもいいかもしれませんが、どうせまた夏濃くなるし、まいいっしょ♪ ニードルはやはり5段だと120でもつながりが濃いようなので、4段でMJ125のほうが正解だと思います。 |