キャブレター改 2−1 GSX750輸出/1000/1100Sカタナの純正互換セッティング |
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750に、純正BS34SS&純正エアクリーナー編 |
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えと、またキャブ弄ってます。何故? 下記のように1100STDキャブ&パワーフィルターのセッティングが中途半端だったからです。 いったいこのエンジンはどんなエンジンやねん?という事に疑問をもったままでした。 それを計るのはやはり同じ条件で比べないとわかりません。パーツリストには品番やジェット類の番号、サイズは載っています。 で、エアクリーナーを付けた状態で、SD改のセッティングを出せばそれが分かると言うわけです。 下に純正エアクリーナーのジェット番手載せてみました。 実際のところ、エアクリーナー自体品番は違うのですが、下で国内仕様は750SUだけですし、多くはキャブセットなどで変更してるので、今回はエアクリーナーの差はなしとしてます。 |
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油面 |
PS |
PAJ |
PJ |
JN |
NJ |
段数 |
MJ |
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1100STD (BS34) |
22.4 |
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160 |
47.5 |
5D59 |
X2 |
3 |
107.5 |
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1000STD (BS34) |
22.4 |
|
160 |
45 |
5D58 |
X1 |
3 |
110 |
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750SUSTD (BS32) |
22.4 |
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150 |
42.5 |
5C32 |
Y5 |
3 |
112.5 |
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750SDSTD (BS34) |
22.4 |
|
160 |
40 |
5D59 |
X2 |
3 |
112.5 |
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750 エアクリーナー仕様 |
↑ |
2.1/2 |
↑ |
45 |
↑ |
↑ |
6 |
130 |
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750 パワーフィルター仕様 |
↑ |
2 |
↑ |
47.5 ゴム外し |
↑ |
↑ |
7 |
145 |
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まず初めに |
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基本的に750SDのデータを基準に考えますが、パワフィル仕様で失敗しているように、要は吸気を抑えればセッティングが出るかな?という事で、750SD+αで初期セットを考えます。 まず、PJですがゴムを付け1000と同じ45にし、段数は2、MJはSD純正の112.5からですが、まったく走りませんでした。 で、段数だけ4段に。でも駄目。このセットで既にPJを除く全てのセッティングは1000/1100よりも濃いのです。 で、まあ、こりゃそもそも750、1000も1100もあてにならんわっ!ってことですねぇ(苦笑)。 このエンジンはあくまでも、他国、他メーカーのピストンを速くする為に組んだもの以外の何物でもない。という事です。 で、諦めの悪い日本人なので、今度はメインジェットを純正値を全くあてにせず、自分の感覚で125と決め走ります。 「きたよ!きたよ」という訳で、ようやく走れるようになりました。が、パワーフィルターの時と同じようにある回転域になると 「ボボボボ」と息つきします。悪夢が蘇ってきました。 「これってパワーフィルターのときといっしょやん(苦)」という訳で、またしてもやり直しというか、キャブにてエンジンを制御できず、、、、、、、 で、諦めの悪い人間なので、段数を最下段に、、、この作戦もパワフィルんときと、いっしょやーーー(苦笑)! で、まだ走ってませんがこれで出ればいいんですが、、、、、、、 このエンジンの限界は、いずこ〜♪? で、走行。出ましたっ!!中開度は少しバックファイヤーはありますが、もう段数を下げれないので、まあ完成ですねっ!で、MJのみ130に。それにしても、、、、このエンジン改めて、おっもしれ〜(笑) |
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750に、純正BS34SS&パワーフィルター編 |
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ここでキャブのお話ですが、もとの750用のキャブ(BS32SS)は早急に取り外し、まず1000用のキャブ(BS34SS)に変えました。 が、1000はPJも1100より小さく、ニードルもニードルジェットも違います。で、セッティングしていましたが、薄かったのでちょうど1100の黒キャブが出てきたので変更しました。 ちなみに、アイドリング〜低速ではパワーフィルターに変えると、必ず薄くなります。 1000のPJ45では、3回転が適正だったので、まず、PJを変更しなければなりませんでしたが、1100ではPJは47.5で、ここでも薄くなるはずなので、PJのゴムのフタを外します。で、適正をとると2回転で適正となりました。 で、次に低速〜中速ですが、ここではニードルジェット、ジェットニードルのまずは径といったところですが、吹け上がりは上々ですのでそのままとしました。 次に、中速〜高速では、ニードルジェットの段数ですが、これは純正の3段目では全然薄く、スロットル開度1/4以上で、もたつくようです。従って、段数は6段目(最下段)の方がよさそうです。 MJは、全開にはあまりできてないので、まだ余地はありますがとりあえず1100の42.5番アップの155で行ってます。 |
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油面 |
PS |
PAJ |
PJ |
JN |
NJ |
段数 |
MJ |
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750SU STD |
22.4 |
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150 |
42.5 |
5C32 |
Y5 |
3 |
112.5 |
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1100 STD |
22.4 |
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160 |
47.5 |
5D59 |
X2 |
3 |
112.5 |
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750S DSTD |
22.4 |
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160 |
47.5 |
5D59 |
X2 |
3 |
112.5 |
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750 |
↑ |
2戻 |
↑ |
↑ |
↑ |
↑ |
6+カラーで9段相当 |
145 |
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<問題点> |
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上が1100ノーマルの負圧スプリング 下が750ノーマルの負圧スプリング セッティングを行ってきて問題が発覚しました。というか明確に原因が分かったので、対処法を考えないといけないのですが、メインジェットは通常1/2回度以上ですが、いくら上を回そうにも吹け上がらない症状があり、でもプラグは真っ白。 で、メインジェットを120あたりから170まで上げてみましたが、改善されませんでした。170にすると流石にプラグが黒くなり始めました。 原因として考えられるのは、根本的に負圧よるスロットルバルブが上がっていないのでは?という事でした。 1100の負圧スプリングは径0.8mmの素材で、長さ88mm。 対して750は0.7mmに、長さ100mm。で、径が細い分柔らかいです。で、どちらも試しましたが、症状は修まりません。 そもそも、エンジンがノーマルではないと言う事と、パワーフィルターという事、ヌケヌケのマフラーという事で完全にキャブの設定を超えてしまってるようです。そもそも、段数が最下段まで行ってしまうと、ニードルを選べない純正部品では限界があります。まあ、金がないので作戦を練っていますが、 @
750のスプリングを1100の長さより短く切る。 A
レート、径の低いスプリングをワンオフで作成する。 といった感じでしょうか? |
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ノーマル位置 変更後 あくまでも、負圧に拘っている私でした。で、いい案が浮かんだのでやってみました。BSにはクリップの上にカラーがあり、これを下にしてみました。 ですので段数で言えば、約9段相当くらいです。これで一気にピックアップが鋭くなりました。そうすると、MJは155では濃く、145にしてみました。 <結果> しかし、これでも中開度は良くても、根本的にメインであろう6000rpmの頭打ちは解決せず、中開度としては濃いようで、結局7段相当まで段数は上げました。 で、原因であろう負圧のスプリングも、実際に1100と同等まで短く調整しましたが、改善は見られませんでした。 という訳で、原因も不明、エンジンか? はたまた、キャブか?それは分かりません。 そもそも、負圧という難しいキャブなので、値段と引き換えに、莫大な手間と時間は費やさなければならないと思います、トライ&エラーの5乗って感じでしょうか? でも、私は負圧の扱い易い特性には、やはり、拘りがあるので、是非BS34の黒キャブでセッティングを完成させたかったのですが、少し行き詰まってしまったので、ここで一先ず休止し、エンジンかキャブかをはっきりさせる為にキャブを変更します。 ちょっと確認しにくいですが、ノーマル位置では、クリップより上(写真では右)にプラスチックカラーが入りますが、それを、クリップより下(写真では左)へ。 これで、段数は、実質9段ぐらいまで、下げる(濃くする)事ができ、その状態から、クリップ位置を調節すれば、7段相当、8段相当も可能です。 |
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